Arduino IDEをインストールする際に選択可能なオプションは、OSや利用目的に応じて多岐にわたります。それぞれのインストール形式には特徴があり、最適な選択をすることで効率的にArduino IDEを活用できます。
この記事では、すべてのインストールオプションの違いについて解説します。
それぞれのインストーラーの違い一覧
AI検索を元にそれぞれのちがいについてまとめた結果が以下のとおりです。
Windows Win 10 and newer, 64 bits
- 形式: EXE形式(通常のインストーラー)。
- 特徴:
- 標準的なWindowsインストーラーで、セットアップウィザードに従って簡単にインストールできます。
- インストール後、スタートメニューやデスクトップにショートカットが作成されます。
- Arduino IDEを完全にWindows環境に統合できます。
- 管理者権限が必要になる場合があります。
- 利用シーン:
- 初心者や通常のWindowsアプリケーションとして利用したい場合。
Windows MSI installer
- 形式: MSI形式(Microsoft Installer Package)。
- 特徴:
- IT管理者や企業向けに最適化されたインストーラー形式。
- サイレントインストール(ユーザー操作を省略した自動インストール)をサポート。
- 大量展開や一括管理に便利。
- EXE形式よりも軽量で、システム管理者が利用するケースが多い。
- 利用シーン:
- 企業や教育機関などで複数台のPCにインストールする場合。
Windows ZIP file
- 形式: ZIP形式(圧縮ファイル)。
- 特徴:
- インストール不要で、ZIPファイルを展開するだけで使用可能。
- 管理者権限が不要。
- USBドライブなどで持ち運び可能なポータブル版。
- システムへの影響を最小限に抑えたい場合に最適。
- 利用シーン:
- ポータブル環境で利用したい場合。
- システムにインストールせずに手軽に試したい場合。
Linux AppImage 64 bits (X86-64)
- 形式: AppImage形式。
- 特徴:
- Linuxでのインストール不要な実行可能ファイル形式。
- AppImageファイルをダウンロードして実行権限を付与するだけで使用可能。
- 異なるLinuxディストリビューション間での互換性が高い。
- 利用シーン:
- 複数のLinuxディストリビューションで利用する場合。
- インストールせずに簡単に試したい場合。
Linux ZIP file 64 bits (X86-64)
- 形式: ZIP形式(圧縮ファイル)。
- 特徴:
- ZIPファイルを展開して使用可能。
- 必要に応じてPATH環境変数に追加することでコマンドラインから使用可能。
- インストールプロセスを避けたい場合に便利。
- 利用シーン:
- カスタマイズ性を求めるLinuxユーザー向け。
- ポータブルな使用環境を構築したい場合。
macOS Intel, 10.15: “Catalina” or newer, 64 bits
- 形式: DMG形式(ディスクイメージ)。
- 特徴:
- Intelプロセッサを搭載したMac向け。
- DMGファイルをマウントして、アプリケーションフォルダにドラッグ&ドロップでインストール。
- macOSのネイティブ環境で動作します。
- 利用シーン:
- Intel Macを使用しているmacOSユーザー。
macOS Apple Silicon, 11: “Big Sur” or newer, 64 bits
- 形式: DMG形式(ディスクイメージ)。
- 特徴:
- Apple Silicon(M1、M2チップなど)を搭載したMac向けに最適化。
- DMGファイルをマウントしてインストール。
- Apple Siliconのパフォーマンスを活かして動作。
- 利用シーン:
- Apple Silicon搭載のMacユーザー。
まとめ
一般的に使う場合
- Windowsユーザー: Windows Win 10 and newer, 64 bits
- Linuxユーザー: Linux AppImage 64 bits (X86-64)
- macOSユーザー: 自分のプロセッサに合わせてIntel版またはApple Silicon版を選択。
ポータブル環境で使いたい場合
- Windows: Windows ZIP file
- Linux: Linux ZIP file 64 bits (X86-64)
大量展開やIT管理用として使う場合
- Windows: Windows MSI installer
Arduino IDEのインストールオプションは、OSや利用目的によって異なるニーズに対応しています。
自分の環境や目的に合わせて最適な形式を選択することで、スムーズな開発環境を構築できるようになります。
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