1年間ChatGPT Plusを使ってみて感じたこと

PC関連

約1年前、私はChatGPT Plusを契約しました。そして時は経ち2025年6月。この1年で数多くのAIが登場し、その進化のスピードには目を見張るばかりです。ちょうど1年というこの節目に、一度有料契約を解約し、改めて「有料版を使ってどうだったのか?」、そして「これからのAIとの向き合い方」を振り返ってみることにしました。

この記事では、私が実際に感じた体験談を交えながら、現在生成AIの導入を検討されている方々へのアドバイスや、1年間AIと共に歩んできた私の視点がお届けできればと思います。

この記事からわかること

  • 今後のAIとの付き合い方についての考察
  • ChatGPTを1年間使って感じた具体的な変化
  • 現在のAI市場の状況と個人的な所感

そもそも、どのような使い方をしていたのか?

生成AIの活用方法は人それぞれですが、私の場合は仕事とプライベートを問わず、日常的に幅広く利用していました。簡単な調べものからビジネスメールの作成、アイデア出し、そしてプログラミングコードの生成まで、その用途は多岐にわたりました。

1年間使って感じたこと:AIがもたらす可能性と課題

項目別に、この1年間で特に感じたことをご紹介します。

完璧ではないけれど、多くのことを自分で解決できるようになった

これが最も強く感じた点です。誰もが専門分野とそうでない分野を持っているもの。例えば私は、仕事柄電気関連の専門知識はありますが、プログラミングは苦手分野でした。

しかし、生成AIを活用することで、マイコンのプログラムを簡単に準備することができます。
また、仕様をしっかり記述すれば、ほとんど修正なしで実用的なコードが生成されることには驚かされました。もちろん、高度で複雑な内容には専門知識が必要ですが、私のように趣味で電子工作を行うレベルのプログラム程度であれば全く問題ありません。

また、絵が描けなくてもAIに依頼すればイメージ通りのイラストが作成できるため、ざっくりとしたイメージ画が欲しい時には非常に助かります。

仕事面でもAIは多大な貢献をしてくれました。Excel操作を自動化するマクロコードの作成や、社内ツール(C#やPythonなど)の開発コード生成など、自分自身や組織の業務効率向上に大いに役立ったと感じています。
本来、ソフトウェア開発は外部に依頼するのが一般的ですが、社内的な自動化ツールや小規模なシステムなどは予算がつきにくいため、内製化しているケースも多いのではないでしょうか。そんな時、生成AIがあればプログラムコードを提示してくれるため、内製化がぐっと身近になります。月々3,000円で専門知識を持つパートナーがいると考えれば、かなり価値があるかもしれません(厳密には少し違いますが)。

個人の契約してる資産を使って…というのはあまり推奨できませんが、それでも生成AIと共に自分の力で何かを作り上げることができたという経験は、結構大きな力になります。
一度経験したことを応用することで、自分自身のスキルアップにも繋がると感じています。

「自分にはできない」という考えが、「生成AIがあれば、自分でもなんとかなる」という風に、思考の変化があったようにも思います。

最新かつ最適な情報が手軽に手に入る

調べものをする際、書籍や詳しい人に聞くのが一般的な方法ですが、これらにはいくつかのデメリットも存在します。

情報が古い場合がある

書籍の内容は発行時点の最新情報であり、変化の激しい現代では、1年前の情報でも古くなっている場合があります。

時間的な制約

図書館の開館時間や、必要な情報を探し出す時間、複数の書籍を調べる手間など、時間に縛られることがあります。

実際の環境と異なる

書籍には基礎や例が書かれていても、実際の使用環境や個人の環境とは異なるため、応用で迷うことがあります。

生成AIは、これらの問題をほとんど解決してくれます。
自分のタイミングで瞬時に最適な答えを提示してくれるのは、本当に重宝しました。

新たな視点や考え方が生まれる

生成AIはあくまで私のサポート役であり、メインは自分自身というスタンスで利用しています。
しかし一人で考えていると思考が偏り、視野が狭くなりがちです。

そんな時、AIに尋ねることで、自分とは違った意見や考え方が出てきます。
もちろん、提示された情報すべてが正しいわけではなく、その正確性を吟味する必要はあります。それでも、自分が思いつかなかった視点から物事を考えることができるのは、非常に重要だと思います。
私の場合は、アイデア出しや相手への伝え方、言葉遣いなどで活用していましたが、その用途は人それぞれ。多種多様でしょう。

AI市場の変遷:一強時代から競合時代へ

このように多くのメリットを享受してきましたが、1年が経った今、AI市場は大きく変化したと感じています。

個人的な感覚ですが、以前は生成AIといえばChatGPTの一強という印象でした。もちろん、GoogleのGeminiやMicrosoftのCopilotなど他にも多くの生成AIはありましたが、正直なところ、まだ機能的に未熟に感じ、対話型AIとしては実用的なレベルではないという認識でした。

しかし、この1年でGeminiとCopilotは急速な進化を遂げたように思います。厳密な比較はしていませんが、私の用途であれば、どのAIを選んでも問題なさそうだと感じました。

このような経緯から、冒頭に述べた通り、ちょうど1年でChatGPT Plusを解約し、再度契約する生成AIを見直すことにしたのです。

有償版がもたらす価値:改めて実感したその恩恵

有償版を解約しても、無償版のChatGPTは利用できます。
しばらく無償版を使ってみたのですが、徐々に不満を感じるようになりました。

最初は問題なかったものの、モデルが限定されたり、出力速度に時間がかかったりと、機能制限の多さに気づかされました。過去の会話内容を呼び出して最適な答えを提示するという対話型機能も、一気に性能が下がったように感じます。画像生成も1日に実行できる回数が限られており、「有償版だからできていたこと」と同時に、有償版に支えられていた自分自身の能力も浮き彫りになったように感じます。

他の生成AIも試してみましたが、やはりもう少し踏み込んだ内容が欲しかったり、画像のクオリティに物足りなさを感じたりすることもありました。

未来の自分への投資

ここまで、1年間使ってみての感想と現在の考えについて書いてきました。

有償版を1年間利用し、その後無償版を使ってみて、改めてその便利さを実感すると共に、より深く使いこなすためには有償版が不可欠だと強く感じました。
おそらく、次の記事は再契約の内容になることでしょう。

一番安いPlusプランでも月々3,000円。決して安価ではありません。それでも、3,000円で自分の苦手な部分を補ってくれる専門的なサポートがいると考えると、その価値は十分にあると感じます。「未来の自分への投資をしている」と言えば、少しは聞こえが良いかもしれませんね。

ということで、今回はここまで。
長々とご覧いただき、ありがとうございました。

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